一括投資と積立とどちらがよいか(72の法則)

みなさんは、一度に投資するのと、コツコツ積み立てるのとどちらが2倍になるのが早いと思うでしょうか。比較する法則として、72の法則と126の法則があります。わたしが、セミナーや勉強会の講師で、よく使っている法則です。72の法則は、一括で投資した場合、複利で2倍になるには、いくらの金利が必要かという法則です。例えば、金利が6%であれば、72÷6=12となり、12年で2倍になります。72÷○%で2倍になる年数がわかります。この法則は、郵便貯金など金利が決まっている場合に当てはまります。1970年代と80年代に金利が9%になった時期がありましたが、その時期なら郵便局に100万円を預ければ、72÷9=8で、8年で200万円になりました。資産運用など全く考えなくても、郵便局へ預けておくだけでよかったわけです。80歳代以上の人は、このときの記憶があると思います。しかし、今は、0.002%ですから、72÷0.002=36,000となり、なんと2倍になるのに36,000年もかかります。天文学的年数です。ほんとうに、金利の力は恐ろしいですね。126の法則は、次回にお話しします。