わたしのバブル期の株式投資

わたしは、株式投資を始めたのは、ちょうどバブルに向かっていた1987年に大手証券会社に勤めていた友人から勧められてからです。当時は、市場がバブルに向かって一途に上昇していましたから、はっきり言って、どんな銘柄を購入しても儲かることができました。一例を挙げますと、新日鉄を20万円で購入したら短期間で70万円になりました。売却して三菱レイヨンを50万円で購入したら90万円になったので売却し、住友ベークライトを70万円で購入し110万円になって売却するという具合でした。余った売却益は、家族でサイパン旅行などに費やしたりしていました。職場から支給される給与よりも、株の収益の方が多い状況が続き、レジャー費は株の収益でまかない、職場からの給与はそのまま積み上がるという時期が続きましたが、そんなおいしいことがずっと続くことにはなりませんでした。当時は、投資=株式と思い込み、今のように、標準偏差に基づくリスクとリターンの関係、長期・複利・積立・分散などの正しい投資の考え方は全くなかったと思います。