親を扶養にいれるか③

結局、親を扶養に入れて税の面と健康保険の両方で一番メリットが大きい人は、「ア親の年齢が70歳以上で75歳未満、イ親は健康で入院や介護の心配がない、ウ親と同居している」の三つの条件にあてはまり所得税率が33%以上の収入が高い人だと思います。このような人たちは、所得税の扶養控除58万円と住民税の扶養控除45万円の恩恵を大きく受け、所得税と住民税を合わせて40万円近くの税が軽減されますので、扶養に入れた方がよいと思います。反対に同居している親が要介護で多額の高額療養費と介護費用がかかる場合は、扶養にいれても税の軽減効果より社会保険の支払いの方が大きくなるため、扶養に入れるとデメリットの方が大きいと思います。