トランプ関税の「株価の急落」に騒ぎすぎていませんか?
いつも不思議に思うのですが、なぜ多くの人は、ほんの数日間の株価の急落に過剰に反応してしまうのでしょうか?
「長期投資」を信じていれば、短期の値動きに一喜一憂する必要はまったくありません。むしろ、どっしりと構えているべきです。
たとえば、2008年に起きた「100年に一度」とも言われたリーマンショックでは、世界中の株価が一時的に半分近くまで下落しました。当時の報道は、この世の終わりのような悲観的なものでしたが、数年も経てば市場は回復しました。その後の株価の力強い上昇は、皆さんもご存じの通りです。
世界全体に分散投資する「オールカントリー」のような指数を30年という長期で見れば、リーマンショックですら「たいしたことではなかった」と感じられるはずです。
それにもかかわらず、例えば昨年7月、日銀が短期金利を引き上げた際には株価が一時的に下落し、「もうNISAは信じられない」と言う人が出てきました。ですが、そもそも株式市場は短期的には地政学リスクや政治的なニュースに反応し、上下を繰り返すものなのです。だからこそ、そうした短期の値動きに敏感になりすぎず、むしろ「鈍感力」を持つことが投資では大切なのです。
とはいえ、「そう言われても不安だ」という声も多いのが現実です。しかし、真実はシンプルです。
世界市場に連動する指数に連続して投資し、常に市場に居続ける人が、最終的に株式市場の恩恵を受け、資産形成において成功するのです。
投資において大切なのは「短期の動きに振り回されない心」と「市場に居続ける姿勢」です。過去がそれを証明していますし、これからもそれは変わらないでしょう。
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