経済雑誌等の予測は正しいか?
経済雑誌等には、今年の経済予測、来年の経済予測など、様々な予測が掲載されています。その中で、東京オリンピック前は、「オリンピック後は、不動産価格は暴落する」という記事が、経済雑誌や週刊誌などを賑わせていました。実は、わたしが、相談を受けたお客様でも、オリンピック前に海外赴任することが決まり、値下がりする前に、マンションを売却しようという考えになり、山手線内の地下鉄徒歩数分のマンションを売却しましたが、購入価格とほぼ同程度の価格で売却したということでした。ところが、海外赴任を終え、2022年に日本に帰国したら、なんとオリンピック前に売却したマンションは、2倍近くに上昇していて、大変残念がっていました。では、なぜ、オリンピック後の、マンション暴落は起きなかったのでしょうか。わたしの、身近な感覚では、海外のマンションの賃貸料にくらべ、都心のマンションであっても、まだまだ東京の方が賃貸料が割安だからではないかと思います。理由は、私の知っている方が、ニューヨークに赴任していますが、2DKのマンションの1ヶ月の賃貸料が50万円だそうです。東京港区の麻生や青山でも25万円程度ですから2倍の水準です。このことが、東京オリンピック後に、マンション暴落が起きなかった理由の一つではないかと思っています。