シニアは投資を行うべきか

シニア向けの資産形成セミナーで、「70代で何のために投資をするのか。年を取ったら投資は必要ないのではないか」とよく質問されます。私は、「シニアの投資は、お金の心配から解放され、生涯にわたって人生を楽しく充実して生きるためです」と答えています。お金を心配することなく生涯にわたり人生を楽しむためには、投資を続けながら資産を取り崩すことが必要です。

例えば、65歳時点で4,000万円の金融資産があり、老後を楽しむために毎月10万円を取り崩すと、97歳くらいで資金が底をつきます。一方、65歳時点で2,000万円の金融資産しかなくても、6%で運用しながら毎月10万円取り崩しても、97歳時点でもほとんど資産は減少しません。何もしないでただ取り崩すのではなく、運用しながら取り崩すことの重要性を理解していただけたと思います。