定年退職後2年目は国民健康保険の方がお得な場合がある

60歳で定年退職した後や65歳で再雇用期間が満了した後、多くの方はそれまで勤務していた会社や役所の任意継続を2年間選択するのではないでしょうか。私も役所を退職した後、任意継続を選択しました。しかし、退職後の収入は現役時代より大幅に減少し、基礎年金も繰り下げたため、保険料の負担が重くなりました。

2年目の保険料を比較すると、任意継続は年間34万6千円に対し、国民健康保険は14万2千円でした。なんと、国民健康保険の方が20万円も安いのです。多くの方が退職後、現役時代の年収よりも大幅に減少することを考えると、2年目には国民健康保険を選択した方がかなりお得になると思います。

任意継続を選択したら2年間は継続しなければならないと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。1年経つと、職場の担当部署から確認の書類が届きますので、「国民健康保険に加入するため、任意継続を退会します」と意思表示すればよいのです。そして、職場で発行してもらった「退会届書」を市町村の窓口へ提出し、国民健康保険の手続きを行えば完了です。