最も重要なのは130万円の壁

パートやアルバイトをする際に耳にする「106万円の壁」と「130万円の壁」は、社会保険料の負担に関する基準を指します。従業員が51人以上の会社で、週20時間以上勤務し、月収が8.8万円以上の場合です。この条件に該当する方は、厚生年金と健康保険に加入することになります。106万円の壁を超えると、健康保険や厚生年金の保険料が発生しますが、これらの保険料は会社が半分負担してくれるため、自己負担は2分の1となります。また、厚生年金に加入することで将来の年金受給額が増え、健康保険に加入することで傷病手当金が利用できるなどのメリットがあります。130万円の壁は、全ての労働者に適用されます。従業員が51人以上の会社に勤務している場合、106万円の壁と同様に厚生年金と健康保険に加入します。しかし、従業員が50人以下の会社で働く場合は、国民年金と国民健康保険に加入し、保険料は全額自己負担となります。 この場合、130万円を超える収入があった場合に国民年金と国民健康保険の保険料が発生し、これが大きな負担となります。特に、配偶者が第3号被保険者であった場合、保険料は発生しませんでしたが、130万円を超えることで新たに保険料が生じるため、経済的な負担が増えることになります。該当する方は、51名以上の会社への転職を選択肢として考えることが重要です。