130万円の壁
103万円、106万円の壁と比べても、この壁が、最も神経を使う重要な壁ではないかと思います。健康保険、厚生年金の社会保険料が発生するのは、106万円の壁と同じですが、違いは、106万円の壁は従業員101名以上の会社(2024年10月からは51名以上)に務めている場合に適用されるのに対して、130万円の壁はどの会社に勤めていても適用されます。問題は、従業員101名以上の会社であれば、週20時間以上の勤務で厚生年金に加入することができますが、100名以下の会社では、夫の第3号被保険者から外れ社会保険料が発生して手取り減になる一方、週30時間未満では厚生年金に加入できず、逆に国民年金の保険料が発生し、かなりの負担増になります。したがって、130万円の壁を越えて働く場合の選択肢は、以下の二つになると思います。 ①同じ会社で働き続ける場合は、週30時間以上働くこと ②20時間以上で厚生年金に加入できる従業員101人以上の会社に転職すること いずれにしましても、年収150万円以上で働くのであれば、壁を気にすることもなく、手取りも、将来の年金も増えますので、精神的にも実質的にもよい選択肢になるのではないでしょうか。